学びの栞 (B)
68. 感謝・奉仕
68-a (感謝に満ちた言葉と行為は幸福の実を結ぶ種子である)
感謝と歓喜に満ちた善き言葉と行為は、人生の花園に善き幸福という実を結ぶ種子である。そして我は今、宇宙霊の中にいるということを忘れないことは、とりもなおさず、神仏、我とともに在りということと同じであるから、それを忘れずに生活するならば、決して心が消極になるはずがない。
したがって宿命は自然に統制されて、我々はしばしば天来の啓示に接し、よく禍を転じて福となすことを得る。
だから、常に最高の運命を招くべく、いかなるときにも、すべてを感謝と歓喜に振りかえるよう、積極的な態度を、心に命じて活きるよう努力しよう。これが宇宙法則に柔順に従うことになり、またそうするなら、宇宙法則も当然、我々によき運命を与えてくれるに決まっている。
中村天風『運命を拓く』講談社、1994年、p.148
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68-b (暖かい心で手を差しのべる行為そのものが大切である)
愛と思いやりを持って、自分が何を得られるかは気にせずに、人々に援助の手を差しのべなさい。少数の人に手を差しのべるか、沢山の人に差しのべるかは重要ではありません。数は問題ではないのです。暖かい心で手を差しのべる行為が大切なのです。医者が思いやりと癒しの心で患者に触れる時、医者の方が患者よりももっと多くを得ることがよくあります。私達はみんな魂の医者なのです。
ブライアン・L・ワイス『魂の療法』(山川紘矢・亜希子訳)
PHP研究所、2001年、pp.108-109
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68-c[13-o] (自分の魂の進化は周囲の世界に最大限の貢献をする)
あなたは、自分の魂の進化に意識的に貢献することで、周囲の世界に最大限の貢献ができる。このことを理解しているとき、あなたは、人間としての学習体験をあなたと共有している人々の幸せと霊的成長に、意識的に貢献する人間になっている。
もしあなたが自分に意地悪だったとしたら、そのときには他人にも意地悪なはずである。自分を大切にしていない人は、ほかの人たちをも大切にしていない。自分を思いやっているときにのみ、あなたはほかの人たちを思いやることができる。
あなたは自分自身を愛せないでいるとき、ほかの人たちを愛せないばかりか、ほかの人たちが愛されるのを見ることにさえ耐えられない。自分自身にやさしくすることができないでいるとき、あなたは、誰かが誰かに対してやさしくしているのを見ても、腹立たしくなってくる。自分自身を愛せないでいる人間にとって、ほかの人たちを愛することは、まれにしか発生しない、ほんの一時的な快感のみをともなう、虚しい体験である。
ゲーリー・ズーカフ『魂との対話』坂本貢一訳
サンマーク出版、2003、pp.212-213
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