私の講演会の主催者や出席者の方々のお勧めとご尽力があって、2003年3月末に、このホームページが開設されました。いろいろと、いままでの講演会で述べてきたようないのちの真実について、さらに、皆さんといっしょに考え、学んでいきたいというのが開設の趣旨です。
このホームページでは、私がたどってきた、いわば、無明の闇からかすかな光への道筋を
「他山の石」 としていただくために、私の人生の大きな転換点となった大韓機事件そのものについても、真相究明の試みの一端などをつけ加えました。また、事件に巻き込まれた私の妻と長男のことなども、死後の生への経過をご理解いただくための一助として、あえて、追悼文などの一部を私の著書から再録してあります。
当時は、これらの追悼のことばに対しても、「失われたいのちはもう返ってはこない」と、ただ、空しく、悲嘆にくれるだけでしたが、それは私の大きな勘違いであることが理解できるようになりました。いまの私には、悲嘆も絶望もありません。幸せなことに、妻と長男のいのちは微塵も傷つけられることなく、いまでも健やかに生き続けていることを、私は知っています。
人生の大半を無知と迷妄のなかで過ごしてきた私には想像もつかなかったことでしたが、私はいまは妻や長男とも、細い、しかし、確かな強い魂の絆で結ばれ、こころ温まる「文通」もできるようになりました。しみじみとした、深い安堵に満たされている気持ちです。つぎの
「プロフィール」 の 「アン・ターナーと私」 などに、そのことにも触れています。
これをご覧いただいている方々には、私が真剣に、こころをこめて受け取ってきた「霊界からのメッセージ」などによって、二つの世界にまたがるいのちの連続性を、是非お読み取りいただきたく思いますが、でも、まだ、あまりにも信じがたく、そのために違和感を感じられる方には、とくにお勧めするつもりはありません。どうか、ご遠慮なくそれらは無視してください。
「生と死と霊に関する論文集」なども、内実は私の学びのための研究ノートというような性質のもので、読みにくい点などもあろうかと存じます。初めてこのホームページをご覧になる方は、それらを背景にして書かれた「講演集」(小冊子)からお読みいただいたほうが、私が訴えたいと思っていることも、容易にお酌み取りいただけるかもしれません。
このホームページが、最愛のご家族を失って深い悲しみに沈んでおられる方々や、さまざまな人生の試練のなかで、迷ったり苦しんだり悩んだりしながら生きる意味と幸せを求めて重い足取りで歩んでおられる方々の、足許を導くささやかな
「ともしび」 になることができれば、たいへん有難いことだと思っています。
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